防衛相 秋田県に謝罪
陸上イージス 知事「撤回早期判断を」
2020年6月22日【2面】
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画停止を明らかにした河野太郎防衛相は21日、配備候補地としてきた秋田県を訪れ、県庁で佐竹敬久知事らに「重ねて深くおわびする」と謝罪しました。
佐竹知事は「住民説明会でのさまざまなトラブルや二転三転する説明と、防衛省のこれまで2年以上の対応は大変ずさんだった」と批判。「最終的に撤回・中止になると考えている。地元住民のために早期の判断をお願いしたい」と訴えました。
住宅地に隣接するにもかかわらず配備「適地」とされてきた新屋(あらや)演習場を抱える秋田市の穂積志(もとむ)市長は「安全距離や津波対策など、後付けの説明に住民は2年半振り回されてきた。中止なのか撤回なのかはっきりさせてほしい」と求めました。
住民を代表して出席した新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長は、配備計画による住民の不安と怒りにふれ「『停止』は一時停止ともとれる。『白紙撤回』に置き換えて改めて説明してほしい」と訴えました。
河野防衛相は今後の判断について、「国家安全保障会議でなるべくすみやかに結論を得る」と述べました。
(しんぶん赤旗 2020/6/22より)