オスプレイNO!各地のたたかい
神奈川・厚木基地
2020年9月4日【国民運動】
大和市平和委員会 会長 宮応勝幸さん
配備も整備も許さぬ
私が一番心配しているのは、この首都圏で年がら年中、オスプレイが訓練や整備のために飛び交うことになり、その数は80機におよぶ事態になりかねないということです。
事故が多発する危険な軍用機が、3600万人ともいわれる人口をかかえる首都圏の大都市上空を飛び回ることが、どうして許されるのか、怒り心頭です。
厚木基地(神奈川県大和、綾瀬両市)には14年7月15日、普天間基地(沖縄県)に配備(2012年)された米海兵隊MV22オスプレイが初めて飛来しました。
当時の米軍の環境レビューでは、厚木基地は使わないような内容になっていましたが、そこには大きなうそが隠されていました。
キャンプ富士(静岡県)の使用はありましたが、キャンプ富士には給油施設も整備施設もありません。それをやるのは全部、厚木基地でした。
6月29日から7月1日まで、東富士演習場で訓練を行う普天間基地のMV22オスプレイが厚木基地に飛来しました。木更津駐屯地(千葉県木更津市)で整備するMV22が厚木基地を経由していくこともあります。
さらにいま厚木基地は、木更津と合わせて、米軍や陸上自衛隊のオスプレイの整備を全部首都圏で行う拠点の一つに選ばれようとしています。
目の前の横須賀基地(神奈川県横須賀市)には米海軍の原子力空母が居座っており、そのため海軍CMV22オスプレイが厚木基地に配備され、整備を行う可能性もあります。
こういう事態のなかで、日本の政治や社会のあり方を問いただすことが求められています。秋田や山口の住民のみなさんが、住民ぐるみ県民ぐるみでたたかえば、イージス・アショア(陸上配備型迎撃ミサイルシステム)の配備を断念させることができるということを示しました。
私たちも、この首都圏で、危険なオスプレイの配備も、整備も、訓練もすべて中止をさせ、撤退させるために力を合わせていきたいと思います。
(しんぶん赤旗 2020/9/4より)