誘致勝手に決めるな

 署名は9月4日にスタート。事前に署名を収集する「受任者」を知人や街頭募集などで4万人以上集め、各行政区で説明会や集会を繰り返し開くなど、草の根で運動を広げていきました。127ヵ所の「署名スポット」(各団体事務所や個人宅、商店など)や街頭署名では「住民投票は絶対にやったほうがいい」「署名できるところを探していた」と人だかりができました。幅広い年代の人たちが署名し、スタートから1ヵ月余りで条例制定請求に必要な法定数に達し、現在12万人を超えています。
 きっかけは林文子横浜市長の突然の「方向転換」でした。林市長は17年の市長選で「誘致は白紙」と争点を隠して選挙に臨んで再選を果たし、その後突然カジノ誘致の方針を打ち出しました。林市長の「だまし討ち」に憤った市民は、日本共産党、立憲民主党などの野党や市民団体と「カジノの是非を決める横浜市民の会」を結成しました。
 通勁が高まる中、林市長は28日の定例会見で「住民投票が行われれば結果は尊重したい」「反対が多数となった場合には誘致を撤回する」と表明しました。
 寄名数が条例制定謂求に必要な法定数を上回ったので、市議会が条例案を可決すれば60日以内に住民投票が行われます。市議会は「カジノ推進勢力」の自民、公明議員が多数を占めていますが、「条例案の賛否は署名の数次第」などカジノ推進勢力内部にも動揺が生じています。カジノの是非を決める横浜市民の会は「市議会に否決をさせないためにも、圧倒的な署名数が必要」と呼びかけ。署名収集期限が目前に迫り、市民と野党のラストスパートに拍車がかかります。

(しんぶん赤旗 2020/10/31より)

 

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