国の文化芸術基金要求
畑野議員「コロナ補償制度を」 衆院文科委
2020年11月22日【2面】
日本共産党の畑野君枝議員は20日の衆院文部科学委員会で、コロナ禍による自粛で活動継続が困難になった文化芸術分野を支援するため、国が支出する「文化芸術復興基金」を創設するよう求めました。
畑野氏は、国際俳優連合事務総長らが日本の芸能従事者について「絶望的状態」と指摘していることに触れ、「文化芸術分野の損失を補償する制度をつくるべきだ」と主張。萩生田光一文科相は「新しいスキーム(枠組み)を検討したい。将来はそのようなものがあったほうがいい」と答弁しました。
畑野氏は政府の「文化芸術活動の継続支援事業」について、「補助金のうち10万円しか事業に必要な物品購入に充てられない。制度の使い勝手が悪いという声があふれている。実態に合わせて上限額を引き上げるべきだ」と要求しました。
また、開始後5カ月近くたっても予算額の3割しか支給が決まっていないことについて「未申請者の6割が『(事業資金の一部を事業者が準備する)自己負担金がないと申請できない』ことをあげている」と指摘。自己負担をやめて給付に代えるよう求めました。萩生田文科相は「フリーランスも含めて助けなければならない」と述べました。
(しんぶん赤旗 2020/11/22より)