助産院「バースあおば」(横浜市青葉区)の助産師・柳渾初美さんは緊急事態宣言の報道を受け、「『勝負の3週間』とか何だったんでしょうか」と憤ります。
いま一番心配なのは、「宣言」で助産師苦成学校の学生の実習がなくなることです。昨年、新型コロナ感染拡大で実際に実習が一時中止になりました。
「実習がなくなれば、赤ちゃんをおふろに入れたことがない助産師がうまれかねない。実際に赤ちゃんに触れて、感じることが力になる仕事なのに残念です」と話します。
妊婦や産後の母親を対象にしたイベントは感染対策をとりながら継続する予定だといいます。
「バースあおば」を拠点とする「カンガルーの会」は昨年、希望する妊婦全員へのPCR検査を求める署名にとりくみ、1回は無料で検査を受けられる仕組みが実現しました。
「声をあげることの大切さを実感しました。利用しやすい制度に改善してほしいし、私たち助産院職員もPCR検査を受けられる仕組みがほしい。また声をあげたい」と語ります。
(しんぶん赤旗 2021/01/09より)