学生給付金35億円活用
畑野氏に文科相 さらなる追加検討
2021年1月29日【2面】
衆院文科委
萩生田光一文部科学相は26日の衆院文部科学委員会で、学生向けの新型コロナウイルス対策として実施した学生支援緊急給付金(531億円)のうち35億円がまだ利用されずに残っていることを明らかにし、「困っている学生にはさらなる追加をしたい」と述べました。日本共産党の畑野君枝議員への答弁。
畑野氏は、新型コロナの影響でアルバイト収入がなくなるなどし、全国大学院生協議会の調査では「収入が減った」(43・3%)と「無収入になった」(10・3%)との合計が半数を超えると指摘。給付金の再支給と学費減免などの支援を求めました。
給付金は、新型コロナの影響で世帯収入やアルバイト収入が激減した学生に1人10万円(住民税非課税世帯20万円)を支給するもの。学生が所属する学校に申請し、学校が日本学生支援機構に推薦する仕組みです。
文科省は、昨年6月と7月の1次・2次推薦に加え、12月には今月15日の推薦締め切りで再追加配分を通知。支給された学生は再追加配分を含めて約42万人。同省は22日、改めて給付金の追加推薦が必要な人数を調査するよう各大学などに依頼する通知を出しています。
(しんぶん赤旗 2021/01/29より)