性暴力根絶へデモ 川崎
沈黙強いる社会変えよう
2021年3月14日【地方特集】
性暴力の根絶を求める「フラワーデモ」が11日、JR川崎駅(川崎市川崎区)東口駅前広場で行われました。30人が「同意のない性行為は暴力です」「日本よ変わろう」などのプラカードと花を手に、道行く人たちにアピールしました。
主催の一人である菊田由佳さんは、「あなたがそんな服を着てきたから」「お酒を飲んだから」「そんな時間に出歩いていたから」と性暴力被害者に責任を押し付ける社会が当事者の声を封じ込めてきたと指摘。「性暴力被害者は心が砕かれる思いを抱え続けながらなんとか生きていこうとしている。被害者が沈黙しなければならない社会を変えよう」と訴えました。
横浜市戸塚区の越智玲さん(43)は「あまりに多くの人が現状に対し声をあげずにいる。自分は女性じゃないからといって怒れないはずがない。わたしたちは怒るべきだ」と呼びかけました。
職場の上司から性暴力被害を受け、裁判でたたかっている川崎市の女性は初めてフラワーデモに参加。「世の中の性犯罪に対する扱いが軽すぎる。痴漢やストーカー被害で警察に行っても被害届を受理されないことが何度もあった。性犯罪の厳罰化を求めます」と話しました。
(しんぶん赤旗 2021/03/14より)