文科省接待 学園側も調査せよ
畑野議員 行政への影響 解明を
2021年3月25日【社会】
日本共産党の畑野君枝議員は24日の衆院文部科学委員会で、前文科副大臣の亀岡偉民復興副大臣と藤原誠文科事務次官が、宮崎県の学校法人「豊栄学園」から接待を受けた記録を確認したと「しんぶん赤旗」が報じたことを取り上げ、文科省に対し、省内だけでなく学園側も調査すべきだと迫りました。
畑野氏は、藤原次官が学園側から接待を受けたのは「大臣が説明している1回だけか」と追及。萩生田光一文科相は「1回は東京・赤坂で、亀岡議員から藤原次官に電話があり、行って(学園理事長と)名刺交換したのは確認している。それ以外については調査している」と答弁しました。
本紙は22日付で、学校法人「豊栄学園」の理事長らが、2015~19年末に亀岡氏と少なくとも14回会食し、藤原氏も官房長だった15年、17年に会食に同席したとする記録を確認したと報じました。記録によると、学園側が総額約95万円を支払ったとされ、1回の1人あたりの金額は約1万~2万8千円になる計算です。
藤原氏は「亀岡議員が払うと言ったため、議員が負担したものとの認識だ」と文科省の調査に説明しています。畑野氏は、本紙記事をもとに「亀岡氏が出したという話にはならない」と強調。萩生田文科相が「次官就任後に会った事実は全くないと確認している」と述べたことについても、記事で藤原氏は就任後も亀岡氏、学園側と複数回会ったと記されているとして、「相手の学園、理事長にも当然、詳細を聞き、調査をすべきだ」と求めました。
萩生田文科相は「まずは省内で事実関係を確認し、その後対応を考える」と答弁。畑野氏は「行政がゆがめられたことはなかったのか解明が必要だ」と求めました。
(しんぶん赤旗 2021/03/25より)