「米軍上瀬谷基地返還と跡地利用問題懇談会」(高橋勝也筆頭代表委員)は24日、旧・米軍上瀬谷基地(横浜市瀬谷・旭区)跡地の土壌から有害物質が検出された問題で、防衛省担当者に聞き取り、汚染土壌を取り除くよう要謂しました。日本共産党の、はたの君枝衆院議員、河治民夫市議が同席しました。
防衛省が跡地の国有地部分の土壌汚染調査をしたところ、国の基準値を超える鉛などの有害物質が56カ所で検出されました。
横浜市は跡地にテーマパークを核とした複合的集客施設を誘致する計画を策定し、2027年の国際園芸博覧会(花博)開催を目指しています。
担当者は「基準値を超えた区画は一般の人の立ち入りが制限されている。周囲に飲料用の井戸や水源はなく、有害物質をきんだ地下水を摂取する危険性はない」「汚染土壌をコンクリートなどで覆えば、被害はほぼ出ない」と述べました。
参加者は「汚染土壌を除去せずに開発工事を進めれば、将来にわたり有害物質が含まれた土壌を残すことになる」「安全の保証なく開発を進めることは許されない」と指摘。はたの氏は、汚染の原因と責任の所在を明らかにするよう求めました。
(しんぶん赤旗 2021/03/31)より