学術会議任命拒否問題 撤回求め署名開始

 神奈川県ゆかりの大学教員・名誉教授らが9日、菅義偉首相による日本学術会議会員候補a人の任命拒否の撤回を求める県民署名開始を発表し、呼びかけ人14人のうち5氏が川崎市役所で会見しました。
 署名の呼びかけ文は、政権が政治的な判断によって任命拒否をしているのは明らかだとしたうえで、「学問の自由という基本的人権を侵害し、憲法の人権保障の規定を踏みにじるものだ」「菅政権は市民の権利と民主主義の根底を脅かす政権であると言わざるをえない」と批判。署名を通じて世論を起こし、神奈川から政治を変えようと訴えています。
 横浜市立大学の山根徹也教授は、戦前、学問の弾圧をきっかけに言論・思想が統制され、戦争へ勁員されたと指摘。「任命拒否問題は日本社会の一人ひとりに関わる問題。首相の地元神奈川から運動を起こすことは大きな意味がある」と述べました。
 フェリス女学院大学の梅崎透教授は「市民と一緒に声をあげて対話をつくりだすことで民主主義を回復していきたい」と話しました。
 会見には中島三千男神奈川大学名誉教授、後藤仁敏鶴見大学名誉教授、古川隆久日本大学教授も参加しました。

(しんぶん赤旗 2021/04/13より)

 

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