NEC子会社へ 職場復帰求める 横浜地裁で弁論

 心機大手NEC関連子会社の「NEディスプレイソリューションズ」(NECDS、東京都港区)を不当解雇された伊草頁大さん (29)が同社と指定医を相手に職場復帰などを求める裁判の更新弁論が20日、横浜地裁 (新谷晋司裁判長)でありました。
 伊草さんは2014年に同社に入社しました。同年12月の忘年会で上司からセクハラーパワハラを受けたことをきっかけに適応障害を発症。15年19一月、伊草さんは業務中に職場の人たち4人がかりで会社の外へ排除され、休職に追い込まれました。翌16年1月、伊草さんは復職を求めましたが、同社の指定医は必要な検査も行わずに、伊草さんを「発達障害」と診断。このことを理由に同社は伊草さんの復職を拒否し続け、「休職期間満了」で解雇を強行しました。
 裁判で原告の伊草さん本人が「今まで主張に無かった『何らかの精神疾患によるコミュニケーション不足』を復職拒否の理由にすり替えてまで復職拒否をする被告側の姿勢に強い憤りを感じている」と意見陳述。原告弁護団が更新弁論を行いました。
 新谷裁判長は、伊草さん、伊草さんの父、復職に向けてのプログラムを指示した人事部長の3人の証人採用を認めました。同社の指定医の証人採用は留保となりました。

(しんぶん赤旗 2021/04/23より)

 

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