神奈川県藤沢市のJR藤沢駅前で28日、母親たちが集まり「全員制の安全で温かい中学校給食を」と求める署名宣伝を行いました。15人が参加し、1時間で58人分集めました。
同市では19年10月から全中学校で給食が始まりましたが、選択制デリバリー方式(業者弁当の配達)のため利用率は30%ほどになっています。
母親たちは昨年から活動を始めた「小学校のような全員制の中学校給食をめざす藤沢の会」メンバー。同市の中学校給食について、利用率が低く、アレルギー対応ができないなどの問題があると指摘しています。
宣伝では「毎日総菜パンを持ってくる子もいると聞いています。家庭による格差が出てしまう」(藤沢市の43歳女性)「お弁当を作れない家庭もあり、平等ではない」(茅ケ崎市の36歳女性)などの意見が寄せられました。
同会代表で3児の母の山口哉子(かなこ)さん(41)は、メンバーの多くと同様に県外出身。中学校給食がないことにショックを受けて活動を始めました。「小学校のように学校で作る給食なら地場産の食材を使うこともできるし、栄養士による食育もできます」と話しています。
日本共産党の加藤なを子県議候補も参加しました。
(しんぶん赤旗 2021/05/29より)