有機フッ素化合物PFOS、PFOA問題についての申し入れ

環境大臣 山口 荘 殿
防衛大臣 岸 信夫 殿


 有機フッ素化合物PFOS、PFOA問題についての申し入れ


2022年8月10日
日本共産党神奈川県委員会
 県委員長 田母神 悟

 6月29日、横須賀市では、環境省が定める1リットル当たりの暫定目標値50ng(ナノグラム:合計値)を上回る量の有機フッ素化合物が検出され、米側が日本政府に通報した。横須賀市は「泡消火剤が原因である可能性は否定できない」として、基地内で使用している場合は有機フッ素化合物を含まないものに交換するよう求めています。
 また、座間市では、市の水道事業の地下水取場(水源)のうち1箇所で、国の暫定目標値を超える有害な有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が検出され、昨年11月から、取水を止めています。
 すでに、環境省の2020年の調査でも厚木基地が存在する綾瀬市で1300ng/lが検出され、翌年には2600ng/lも検出されています。
 いずれも、米軍基地周辺であり、その因果関係に関心が集まるのは当然のことです。
 すでに7月20 日、神奈川県基地関係県市連絡協議会も、2022年度の在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に関する要望書を外務、防衛両省など政府関係機関と米国大使館に提出したとされています。
 米国では、6月飲料検出基準が日本の検出基準を下回る70ng/lだったが、PFOAは0.004ng/l、PFOSは0.02ng/lとし、合算で約3千倍の厳しい基準に引き上げました。
 これらの現状をふまえ以下の項目を質問し、回答を求めます。

質問項目
 ①日本においては、公表されている自衛隊をふくめ、どこの施設に保管されているのか
  明らかにされたい。またその管理体制はどうなっているのか明らかにされたい。
  またその無害化へ処理の予定は、どうなっているのか回答を求める。
  汚染され損害が発生した事実はあるのだから、汚染者負担の原則で責任を追及すべき  です。現時点での原因究明の状況を明らかにされたい。

 ②米軍基地内の保管状況は、どうなっているのか、明らかにすること。
  すでに調査を行っていたら、公表を求める。

 ③国際基準の強化がすすむ中、今回米国でもPFOSやPFOA基準を上げたことにともない、
日本での基準を再考するべきと考えるが、基準を引き上げを求める。
  米国での基準厳格化について、環境省はどう評価しているのか。

 ④横須賀市が発生した事態をふまえ、基地周辺の調査を行うべきである。
  米軍基地周辺の調査を行ったのなら、公表を求める。
  行っていないのなら、このような事態をふまえ急いで行うことを強く求める。

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