神奈川県の最低賃金の大幅な引きを求める要請 2024/09/13

 日本共産党神奈川県委員会と同県議団は9月13日、神奈川県労働局長、神奈川地方最低賃金審査会会長宛に「神奈川県の最低賃金の大幅な引きを求める要請」を行い、要請文を手渡しました。
 神奈川県内で10月から摘要される最低賃金が50円引き上げることが答申され、神奈川県時間額は1、162円に引き上げられます。しかし、これでは全く労働者の生活を維持するには足りず、最低でも時間額1、500円以上にすることがどうしても必要です。
 一方で中小企業事業主にとっては、賃上げ企業の大きな負担となることが想定され、賃上げを実現する為に中小企業補助の仕組みを新たに作ることを併せて要望しました。
 この要請行動には、はたの君枝衆院比例南関東予定候補・前衆議院議員、大山奈々子・井坂新哉・木佐木忠昌の各県議、君嶋ちか子衆院神奈川党18区予定候補、高山修党県副委員長が参加しました。

(以下要請文の内容です。)

    神奈川県の最低賃金の大幅な引き上げを求める要請書

 中央最低賃金審議会は最低賃金を全国の地域別、Aランク(6都府県)、Bランク(28道府県)、Cランク(13県)のすべてのランクで50円引き上げる目安を示した。Aランクに分類される神奈川県は現行、時間額1,H2円だが、地方最低賀金審議会は8月5日、50円増の時間額1,162円とする答申を行い、本年10月1日から時間額が引き上げられる。
 全国労働組合総連合が全国各地で実施した最低生計費調査では、健康で文化的な人間らしい暮らしをするには、全国どこでも時給1,500円以上が必要なことが明らかになっている。また、本年6、7月の実質賃金がわずかに上がったとはいえ、26ヵ月連続マイナスだったことを考慮すれば、物価高騰に賃金の上昇が追いついていないのは明らかである。
 世界的にも物価高騰で国民が苦しむ中、各国で最低賃金が大幅に引き上げられ、ドイツや
イギリス、フランスでは1,500円を大きく超え、アメリカの首都ワシントンDCでは2,386円となっており、日本は諸外国から大きく遅れをとっている。
 政府は、2030年までに時給1,500円を目指すとしているが、これでは遅すぎる。日本共産党は30年におよぶ経済停滞・暮らしの困難を打開するための経済再生プランを提案しているが、中小企業・小零細事業者への財政支援や社会保険料の負担軽減を行うとともに、今こそ最低賃金の大幅引き上げが、神奈川県でも必要であると考える。
 以上のことから、次の点について取り組むことと関係諸機関に働きかけるよう要望する。 

                             記

1、物価高騰の推移によっては最低賃金の臨時改定を行うなど、早期に時間額を1,500円以上に
 引き上げること。
2、中小企業や小零細事業者に向けた財政支援や社会保険料の負担軽減をするなど、さらなる
 支援策の実施すること。
3、最低賃金は全国一律とし、地域格差を解消すること。
                                     以 上

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