自粛要請 映画守れ 署名6.7万人
ミニシアター 支援求め政府に要請
2020年4月16日【1面】
新型コロナウイルスによる影響で深刻な危機に置かれている小規模映画館(ミニシアター)を守ろうと15日、映画関係者の有志らが外出の自粛要請にともなう損失の緊急支援などを政府に求める約6万7000人の署名を提出・要請しました。(関連7面)
署名は、映画監督の是枝裕和さん、俳優の柄本明さんら多彩な映画関係者が呼びかけ、「#Save The Cinema」が取り組んでいます。
要望書では、「夏を待たずに閉館する映画館が続出する」と指摘。日本の映画文化の中核を担うミニシアターは重要な文化拠点であり、「民主主義社会に欠くことのできない存在です」として、緊急支援を求めています。
要請後にインターネット上で開いた緊急会見で、呼びかけ人らが訴えました。
映画監督の諏訪敦彦さんは、日本国憲法25条がうたう生存権を引用し、「健康と文化はどちらも生きるために必要なものです」と訴え、東京都渋谷区にあるミニシアター「ユーロスペース」支配人の北條誠人さんは、「従業員の雇用継続や家賃の支払いを考えると絶望しています。未来の映画人と、私たちの仕事を守りたい」。
映画監督の西原孝至さんは、損失を補償しないということは、「国と国民との関係として成り立っていない。これからも声を上げていきたい」と語りました。
要請には、日本共産党、立憲民主党、社民党の国会議員が同席。共産党からは、畑野君枝衆院議員、吉良よし子、山添拓両参院議員が参加しました。
(しんぶん赤旗 4/16より)