「横浜教科書採択連絡会」と「横浜教科書問題市民・有識者会議」は30日、市役所前で、中学校の歴史、公民の教科碧に、日本の侵略戦争を正当化する育鵬社の教科婁を採択しないよう求める宣伝に取り組みました。
横浜市教育委員会は4日、来年から使われる教科書を採択します。同教委は2011、15、19年と3期続けて育鵬社の教科書を採択しています。
鶴見大学の後藤仁敏名誉教授は、横浜の教科書採択は侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の介入によって行われてきたと指摘。「教育への政治的介入を排除し、公平、公正な採択で、子どもや保護者や先生が安心して使える教科但を採択してほしい」と訴えました。
連絡会の土志田栄子さんは「育鵬社の教科書は、基本的人権や平等を曲解している。人権を尊重する世界の流れと逆行するものだ」 「今年こそまともな教科書を子どもたちに渡すため、教育委員会に働きかけていこう」と呼びかけました。
磯子区の小島梅子さん(73)は「侵略戦争を美化するような教科書はそろそろやめてほしい」と話しました。
(しんぶん赤旗 2020/8/1より)