神奈川県茅ケ崎市の「沈黙しない茅ケ崎市民ネットワーク」(福田やよい代表)は1日、市内で「表現の自由を考える市民の集い」を開きました。
同ネットワークは、昨年1月の「湘南教職員美術展」(同市市民文化会館)で、石黒良行さん(73)が出展した米軍キャンプーシュワプのゲート前を描いた作品を市教委が取り外したのは表現の自由を侵害する「検閲」だとして、市教委に繰り返し説明を求めています。
集いで石黒さんが市教委とのこれまでのやりとりの経過を報。「九条の会・ちがさき」が、同会の記念行事を市が後援しなかった件について。
「鎌倉ヒースパレード」が、護憲集会での鎌倉市市庁合前庭の使用を市が不許可にした件について報告しました。
専修大学の山田健太教授(言諭法)が講演。自治体による市民の表現活動の制限が相次いでいることと、菅義偉首相の学術会議任命拒否などの問題は、公権力が恣意(しい)的に統制を強め、市民の言諭や表現の自由を脅かしている点で地続きだと指摘。「市民の言諭の自由の保障を、それぞれの運勁の場で求めていくことが重要だ」と話しました。
(しんぶん赤旗 2020/11/07より)