南関東ブロック 3議席奪還、4議席めざす 菅政権へ怒り沸騰 共産党演説に「その通りだ」 情勢大激変 活動飛躍へ

南関東ブロック 3議席奪還、4議席めざす
菅政権へ怒り沸騰 共産党演説に「その通りだ」 情勢大激変 活動飛躍へ

2021年2月8日【選挙特集】

 南関東ブロック(神奈川・千葉・山梨、定数22)の日本共産党は、比例130万票実現で、3議席を必ず奪還し4議席をめざします。新型コロナ感染拡大で神奈川県、千葉県などに緊急事態宣言が出されるなか、志位和夫委員長(現)と、はたの君枝(現・神奈川10区重複)、さいとう和子(前・千葉7区重複)、沼上とくみつ(新)の比例4候補を先頭に、住民の実態と声を国政に届け、実現に全力をあげています。(畑野孝明)

 志位委員長は1月21日の衆院代表質問で、新型コロナの感染抑止のために「積極的検査」「医療機関などへの支援拡充」「自粛と一体の十分な補償・支援」の三つの緊急提案を示し実行を迫りました。質問はツイッターで大反響。「志位さん」がトレンド入りし、各地で「志位さんの代表質問見ました。言いたいことを全部言ってくれた」と、対話が弾みました。

●対話の反応も急変

 一方で菅政権のコロナ対応は「無為無策、逆行」。首相の地元の横浜市でも失望と怒りが広がっています。菅首相の選挙区の横浜市南区選出の荒木由美子横浜市議団長は、「南区でも首相誕生の祝賀ムードがなくなり“あきれた。期待はずれだ”“菅首相ではだめだ”の声が噴出している」と話します。

 1月下旬には同じく横浜市内、衆院神奈川1区の松本純議員(自民党離党)、神奈川6区にくら替えを予定しポスターを張り巡らせていた公明党・遠山清彦前衆院議員(辞職)ら与党国会議員が、深夜の銀座クラブを訪れていた問題が発覚。怒りが沸騰しました。宣伝や対話の反応も急変し、党支部や議員・候補から「相手が話したがっている。今こそ宣伝や対話を広げる時」の声があがっています。

 1月29日の川崎駅前では、共産党の演説を熱心に聞いていた20代の女性は、自民・公明の議員が深夜にクラブに行く一方で、業者への持続化給付金の再支給は拒否していることを批判した場面で「その通りだ」と声をあげました。演説中に近寄って来て菅政権への批判を次々と語った会社員もいました。

 市民と野党の共闘にも新しい経験が生まれています。カジノを中核とする統合型リゾート施設(IR)の是非を問う住民投票を求める横浜市の運動では、市民と共産、立民などの野党が共同。19万人以上の署名を集め、国政でも地方政治でも筋を通す共産党への新たな共感もうまれました。運動にかかわった小林節慶応大学名誉教授は昨年来「市民と野党の共闘の力を実感した。ずっと自民党だった人も変わった」「共産党には野党政権の中心にすわってほしい」と語っています。

●地域の願いを実現

 政府は2日、公立小学校全学年の35人以下学級への法改正案を閣議決定しました。昨年の臨時国会では、はたの議員の質問に萩生田光一文科相が「勇気をもらった」「不退転の決意で臨む」と答弁しました。「参院での初当選時から22年間求めてきた悲願実現の大きな一歩です」とはたの議員は話します。

 3日には、南関東ブロック事務所に中小企業庁から連絡が届きました。山梨県の3人の業者から民主商工会を通じて寄せられた、「持続化給付金を申請したが、いつまでも『審査中』」という訴えを、はたの議員事務所から届けたことへの返事です。3人のうち2人は支払い済み。1人は書類提出を待って支給予定になりました。

 柴田吉博南関東ブロック所長は「地域の声を地方議員や団体と連携して国に届け、実現する活動の広がりが近年顕著だ」と言います。

 共産党は、コロナ禍で一気に深刻化した学生や女性の困難にも対応。各県で日本民主青年同盟がとりくんだ食料支援などの学生支援活動に連帯。アンケートで集められた実態や声を国につなげ、学生支援給付金の追加などに実りました。

●比例候補が先頭に

 比例候補が行動の先頭に立って打って出ています。さいとう候補は、街頭宣伝とともに、病院や保健所、介護施設などとの懇談を続けています。1月末に懇談した社会保険労務士は、「雇用調整助成金の延長がないと中小企業は本当に厳しい」と訴えられました。陸上自衛隊の木更津駐屯地配備のオスプレイ試験飛行では国会議員や県議団とともに防衛省と交渉を重ねています。

 「エネルギッシュな演説」と評判の、さいとう候補。「伝えたいのは、私たちを苦しめているのは、アメリカと財界のために動く自公政治だということ。それをみんなで変えたい」と話します。

 沼上候補は、地方議員の経験を生かして連日訴え。「中間選挙の応援では最近、注目や激励を強く感じる。他党も必死で総選挙の前哨戦の様相」と話します。

 ブロック責任者の田母神悟神奈川県委員長は「情勢の大激変にふさわしく活動を飛躍させ、比例代表で志位、はたの両氏の2議席を絶対死守。さいとう氏の議席を必ず奪還し、4議席をめざします。共産党の小選挙区議席も何としても勝ち取りたい」と話します。

(しんぶん赤旗 2021/02/08より)

 

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