神奈川県の平塚市議会は17日、日本共産党の松本敏子議員を「戒告」の懲戒処分にすることを賛成多数で可決しました。賛成15人、反対4人、退席4人、欠席I人。
松本氏は同市議会本会議で、市が進める龍城ケ丘海岸公園整備計画について、「明らかなうそを押し切って市民が喜ぶ公園ができるでしょうか」と質問。これに対し市側が「根拠のない不適切な発言だ」と申し出ました。議会は申し出を認め、松本氏に議事録からの発言の削除と謝罪を要求。松本氏が「根拠はあるため撤回はできない」としたことに対して懲罰特別委員会を設置。同委員会は「戒告」相当と判断し本会議に報告しました。
日本共産党の石田雄二市議は本会議の討論
で「自律性を保つべき議会が理事者の申し出
を認め、議員が申し出に従わなければ懲罰
を科そうとすることは自治の基本から外
れた恥ずべき行為だ」として断固反対しまし
た。
松本氏は採決後の「戒告文」読み上げを拒否しました。
松本氏は「これまでも平塚市議会で『うそ』という言葉は何度も使われている。議会がやるべきことは、うその実態を市民に明らかにすることだ」「懲罰動議の理由を『根拠のない不適切発言をし、議会の秩序を乱した』としているが、二元代表制の秩序を乱したのは市長側だ」とコメントしました。
(しんぶん赤旗 2021/03/20より)