横浜市 飲食店での酒類提供停止
軒並み休業 開けても「厳しい」
2021年4月30日【地方総合】
「協力金増やさないのはおかしい」
横浜市では、新型コロナ感染拡大による「まん延防止等重点措置」が28日から強化され、飲食店での酒類提供が停止になりました。
「4月28日~5月11日 上記の期間中休業いたします」―。「酒類提供停止」開始当日、同市神奈川区の東神奈川駅近くの居酒屋には、軒並み張り紙がありました。「時短営業を実施します」という張り紙を見つけて店に入ると、「迷ったけれど、きょうから休業します。けさ決めました。表の張り紙はこれからはがします」。
「時短営業」の張り紙があった別の居酒屋では、「11日までは土、日、休日は休み、平日は時短営業」。「居酒屋で酒類が飲めないなんて…。食事だけの客なんて1日に1人程度ですよ。それでもランチタイムなどでがんばってみる。11日以降もこれが続けば本当に厳しい」とおかみは話します。
「時短営業」の張り紙があるそば店。「うちも大打撃ですよ。客が減るのは確実。栓を開けた酒類は来月12日には客に出せない。食材もすでに仕入れている。収入は減るのに協力金を増やさないのはおかしい」と憤ります。
神奈川県は要請内容を強化するのに、横浜市の店舗に支給される協力金額はそれ以前と同じ(1店舗1日あたり4万~20万円)です。
横浜駅西口の大型商業施設ジョイナスの店舗は時短、酒類なしで営業しています。和食店の店長は「人の流れは多いので、テークアウトグルメや割引の『本日のおすすめ』などの努力をしている」としつつ「休業したい気持ちもあります」と話します。
横浜駅近くでも、大型施設以外では「休業」の張り紙もちらほら。川崎駅前の仲見世通りでも「休業」の張り紙が見られました。
(しんぶん赤旗 2021/04/30より)