さあ総選挙 比例候補勢ぞろい・・川崎駅東口で比例候補訴える

 早期の解散・総選挙が想定される緊迫した情勢のなか、日本共産党は24日夕、南関東ブロック比例候補の志位和夫議長が同比例候補と神奈川・川崎駅前でそれぞれ街頭演説を行い衆院南関東ブロックの、はたの君枝、さいとう和子両比例候補とともに「いま求められているのは自民党政治のゆがみをもとから変える大改革です。それができるのは日本共産党しかいません」と訴えを響かせました。
 志位氏は、腐敗政治の一掃に関わって、統一協会問題では2013年の参院選を前に安倍晋三首相(当時)と統一協会会長らが面談していたこと、裏金問題では麻生派での裏金づくりが新たに発覚したことなど次々に問題が噴出していると指摘し、「反省のない自民党につける薬はただ一つ、日本共産党の躍進です」と強調。裏金問題を世に暴いた「しんぶん赤旗」日曜版の報道が今年のJCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞に選出されたことを紹介しました。
 志位氏は、日本社会の貧富の格差が広がる中で国民の生活苦は深刻だとして「大企業・大金持ち優遇の政治に正面から切り込む党が必要です」と指摘。日本共産党は、賃上げと一体に労働時間の短縮を推進する「自由時間拡大推進法」を提唱していると紹介し、その中身として(1)法定労働時間を「1日7時間、週35時間」に移行するために国が必要な措置を取る(2)「1日8時間」さえ崩されている現状をなくすために、残業規制の強化、「サービス残業」の根絶を進める―の2点の実現を訴えました。
 「たたかって暮らしを良くしよう」。志位氏は、欧州3カ国を歴訪した経験から、欧州で雇用、社会保障、教育などが大きく進んでいるのは「労働者・国民の粘り強いたたかいの結果です」と力説。ベルギーの最低賃金引き上げ、フランスの労働時間短縮や大学学費の無償を求める「たたかいの成果」を語り、「日本でも、たたかいの力で人間らしく暮らせる社会的ルールをつくりましょう。財界応援、暮らし切り捨ての政治をもとから変える日本共産党をのばしてください」と呼び掛けました。
 志位氏は、岸田政権が「日米同盟の強化」の掛け声で憲法9条を踏みにじる大軍拡を次々と強行しているのに対し、「軍事同盟強化は、軍事対軍事の悪循環を招き、世界を対立するブロックに引き裂きます。総選挙では軍事同盟絶対で憲法を壊す、『戦争国家』づくりにストップの審判を下しましょう」と訴えました。
 「世界を見れば、軍事同盟に頼らずに平和をつくろうという動きがあります」と強調し、日本共産党が東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力して東アジアの平和構築を進める「東アジア平和提言」を提唱し、推進してきたことを紹介。欧州3カ国歴訪での欧州の左翼・進歩勢力との交流では、北大西洋条約機構(NATO)の拡大・強化のもとで、欧州の平和勢力が軍事同盟強化反対の旗を掲げて奮闘する中、「ユーラシア大陸の東と西で行われている軍事同盟強化に連帯して反対しよう」と呼び掛けると、どこでも固い一致が得られたと報告。「アジアでもヨーロッパでも、憲法9条を生かした平和外交を行い、平和の連帯を広げている日本共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。
 最後に志位氏は「共産主義と自由」「自由な時間」の魅力を生き生きと語り、「日本共産党という名前はこうしたロマンと結びついているものです」と、党への支持を熱く呼び掛けました。
 はたの氏は「国会での初質問から少人数学級を求め動かしてきた。教員を増やし、大学の学費も無償にし、希望の持てる社会へ」、さいとう氏は「農業切り捨ての自民党政治は終わりに。国民の命を守るとは、飢えない状況をつくる食料増産に取り組むことだ」と訴え。飯田よしき(神奈川8区)、赤石ひろ子(同9区)、片柳すすむ(同10区)、中村圭(同14区)、君嶋ちか子(同18区)5候補が決意を表明しました。

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